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マンションの仮設足場の単価相場はいくら?4階建、5階建など階層別もご紹介

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マンションの仮設足場の単価相場はいくら?4階建、5階建など階層別もご紹介

マンションの仮設足場にかかる費用は、建物の規模や階数、施工方法や業者の選定によって大きく変動します。4階建てや5階建てなど各階層別の相場単価をはじめ、足場費用の一般的な計算方法や、種類ごとの単価、さらには平米や坪数別の内訳、仮設足場のみの費用についても分かりやすくご紹介しています。

弊社リビングカラーコーポレーションでは、豊富な経験と高い技術力を活かし、無足場工法による外壁の修繕、調査などのサービスを提供しています。足場設置が不要なため、工事中の安全性や入居者負担の軽減にも優れており、しかも大幅なコスト削減、工事期間の短縮ができることから、多くのオーナー様からご好評をいただいております。無足場工法での外壁工事・点検をお考えのオーナ様はぜひお気軽に当社までお問い合わせください。

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仮設足場費用の一般的な計算方法

仮設足場の費用は、1㎡あたりの単価相場を基に、建物の外周と高さを掛け合わせて算出される面積から計算されます。ここでは、建物の外周は足場が実際に組む際に拡大され、高さも若干高く設定されるなど、実際の施工条件を反映して計算されます。

以下の「計算式と例」では、具体的な数値を用いて計算方法を解説していますので、建物の規模に応じた概算費用を把握するための参考にしてください。

計算式と例

仮設足場の単価相場は、1㎡あたり700~1,500円が一般的です。この単価を基に、建物の外周と高さを掛け合わせて足場面積を算出し、必要な費用を見積もることができます。

足場の外周は、建物の外周よりも大きくなる点に注意が必要です。これは、足場が建物よりも外側に設置されるためであり、さらに足場の高さは建物の高さよりも0.5m高く設定されることが多いためです。たとえば、建物の高さが30m(10階建て)、外周が100mのマンションやアパートの場合、足場面積は次のように計算されます。

     
  • 足場の外周:建物の外周100m+4m(各面0.5mの増加分)=104m
  •  
  • 足場の面積:外周104m × 高さ30m = 3,120㎡
  •  
  • 総費用:3,120㎡ × 単価(ここでは1㎡あたり1,000円)= 3,120,000円

この計算方法を基に、建物の規模に応じた足場設置費用を概算することができます。具体的な見積もりを取得する際には、足場の種類や建物の形状、設置場所の条件によっても費用が異なる点に注意が必要です。

マンションやアパートの仮設足場の相場単価はいくら?

マンションやアパートの仮設足場の費用相場を、種類別、階層別、平米・坪数別に分かりやすくご紹介します。仮設足場にかかる費用の内訳や、単独で組んでもらう場合の費用についても解説しているので、費用感の把握にお役立てください。

仮設足場にかかる費用とは

仮設足場にかかる費用は、以下の3つの主要な項目に分類されます。これらは足場設置に欠かせない工程であり、それぞれが総費用に大きな影響を与えます。

  • 運搬費
  • 施工費用
  • 解体費

まず、足場を現場まで運ぶ「運搬費」が発生します。これは足場部材を現場に輸送するための費用で、建設現場までの距離や部材の量によって異なります。特に遠隔地や大規模な建物では、この費用が増加する傾向があります。

次に、足場を現場で組み上げる「施工費用」がかかります。この項目には、作業者の労務費が含まれ、足場の種類や設置の難易度によっても費用が変動します。高層建築や特殊な形状の建物では、作業が複雑になるため、この費用が上昇することがあります。

最後に、工事終了後に足場を解体・撤去するための「解体費」が必要です。解体費用は設置費用に比例する場合が多く、撤去作業の安全性や効率性に配慮することで、コストを抑えることが可能です。

これらに加えて、足場に使用する部材の種類や品質、足場の種類(例えば、単管足場、枠組み足場、クサビ式足場など)や施工範囲によって、総費用に増減が生じます。さらに、施工期間が長くなる場合、部材のレンタル費用も追加されるため、工期を短縮する工夫がコスト削減に寄与します。

【種類別】仮説足場の相場単価

仮説足場の種類別での相場単価をご紹介します。

各足場の選択には、工事の規模や建物の構造、安全性の確保、そして予算が重要な判断基準となります。また、足場を選定する際は、設置・解体の効率だけでなく、工事期間中の作業のしやすさや周辺環境への影響も考慮することが大切です。

足場の種類 単価相場(1㎡あたり)
枠組み足場 1,000~1,500円
先行足場 400~600円
くさび緊結式足場(ビケ足場) 800~1,200円
部分足場 700~1,000円

枠組み足場
1㎡あたり1,000~1,500円が相場です。この足場は組立や解体が比較的容易で、中高層の建物にも適しています。構造が安定しており作業スペースが広いのが特徴ですが、その分幅を取るため、設置場所に十分なスペースが必要です。また、他の足場と比べて単価が高めになる傾向があります。

先行足場
1㎡あたり400~600円の単価で、外部足場に追加して設置されるタイプです。建物より先に設置され、作業者の墜落や工具の落下を防止する目的で使用されます。安全性を重視する工事現場で広く採用されていますが、あくまで補助的な役割であるため、他の足場と併用されることが一般的です。

くさび緊結式足場(ビケ足場)
1㎡あたり800~1,200円が相場です。組立・解体が簡単で効率的なため、低中層の建物で頻繁に使用されます。部材が軽量で扱いやすい一方、設置時や解体時にハンマーでの打ち込み作業が必要なため、「ガンガン」という音が発生します。そのため、周囲の騒音対策を考慮することが求められる場合があります。

部分足場
1㎡あたり700~1,000円の費用で、建物の一部のみを補修や修繕する際に使用されます。工事範囲が狭い場合に適しており、必要最低限の設置で済むため、コストを抑えたい工事に向いています。ただし、範囲が限定されるため、大規模な工事には不向きです。

【階層別】仮設足場単価表

以下は、建物の外周を固定(60㎡)、各階層の高さを3m、足場単価を1,000円として、2階から8階までの費用相場を算出した結果です。

階層 高さ 計算式 費用相場
2階 6m 60㎡ × 6m × 1,000円 384,000円
3階 9m 60㎡ × 9m × 1,000円 576,000円
4階 12m 60㎡ × 12m × 1,000円 768,000円
5階 15m 60㎡ × 15m × 1,000円 960,000円
6階 18m 60㎡ × 18m × 1,000円 1,152,000円
7階 21m 60㎡ × 21m × 1,000円 1,344,000円
8階 24m 60㎡ × 24m × 1,000円 1,536,000円

この計算方法を用いることで、建物の高さや外周に応じた仮設足場の費用を簡単に見積もることが可能です。建物の構造や条件によって多少の変動はあります

【平米・坪数別】仮設足場単価表

仮設足場の単価を1㎡1,000円と仮定し、建物の坪数ごとの費用相場を以下のように算出しました。

坪数 面積(㎡) 費用(円)
20坪 66㎡ 66,000円
25坪 82.5㎡ 82,500円
30坪 99㎡ 99,000円
35坪 115.5㎡ 115,500円
40坪 132㎡ 132,000円
45坪 148.5㎡ 148,500円
50坪 165㎡ 165,000円

この計算例は一般的な仮設足場費用の目安として活用でき、建物の規模に応じて費用の概算を簡単に行うことができます。ただし、実際の見積もりには、足場の種類や建物の形状、現場の条件が影響を与えるため、詳細な費用については専門業者への問い合わせが必要です。

仮設足場だけ組んでもらう場合の費用は?

仮設足場の設置のみを依頼する場合の費用について解説します。このケースでは、運搬や解体を自前で行うか、別の業者に依頼する方法が想定されます。また、足場そのものをレンタルで準備し、設置作業だけを専門業者に依頼することも可能です。

設置作業のみの場合、発生する主な費用は「施工費用(作業者の労務費)」となります。この費用は作業者一人あたり20,000円からが相場とされています。また一般住宅や低階層の建物は2人~4人ほどで行うのが一般的です。ただし、施工現場の規模や設置する足場の種類、作業の難易度に応じて費用が変動することがあります。

また現在主に使用されているビケ足場をレンタルする場合、2階建ての戸建てでも30日で13万~20万ほどの料金がかかります。

通常、仮設足場の費用は運搬、設置、解体を一括で見積もることが一般的です。そのため、設置作業のみを依頼したい場合は、対応可能な業者を探し、詳細をよく相談することが重要です。また、レンタル足場を利用する場合は、部材の品質や運搬方法についても確認しておくと安心です。

仮設足場費用を安くする方法

仮設足場費用を削減するための具体的な方法を、わかりやすくご紹介します。無足場工法の活用や、複数業者への相見積もり、既存の補助金・助成金の利用、さらに修繕作業をまとめることや管理会社への一任だけに頼らない工夫など、各手段を検討することで、費用負担を大幅に軽減できる可能性があります。

無足場工法を検討する

無足場工法は、足場を設置せずに工事を行う手法で、設置や撤去のコストが発生せず、全体的な工事費用の大幅な削減にもつながります。ただし、建物の構造や工事の内容によっては、この工法が適用できない場合もあります。そのため、導入を検討する際には、建物や工事内容に適した業者選びが重要です。

また外壁補修や塗装作業時の住民への負担を軽減する選択肢として注目されています。この工法では、ロープやドローンなどの特殊な機材を用いるため、足場設置時に生じる騒音や遮光の問題が大幅に緩和されます。また、工期が短縮されることで、住民の日常生活への影響を最小限に抑えることが可能です。
ロープアクセス(無足場工法)の単価についてはこちら

無足場工法は高度な技術と専門的な装備を必要とするため、対応できる業者が限られています。当社リビングカラーコーポレーションでは、豊富な経験を基に無足場工法による高品質なサービスを提供しています。安全性と効率性に優れ、足場設置が不要なため大幅なコスト削減が可能で、多くのオーナー様から高い評価をいただいています。無足場工法での工事をお考えのオーナ様はぜひお気軽に当社までお問い合わせください。

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複数業者への相見積もり

仮設足場費用を安くするための効果的な方法の一つに、複数の業者から相見積もりを取ることがあります。相見積もりを行うことで、各業者の費用構成やサービス内容を比較でき、適正価格やコストパフォーマンスの良い業者を選ぶことが可能です。

相見積もりでは、以下の2点をを確認することが重要です。

1.見積もりの内訳が明確であるかどうかをチェックしましょう。足場の設置・解体費用、運搬費、部材費、付帯作業費などの項目が細かく記載されていれば、費用の妥当性を判断しやすくなります。また、特定の項目が他社と比較して極端に高い場合、その理由を確認することで無駄な費用を削減できる可能性があります。

2.業者選びでは費用だけでなく、過去の実績や口コミ、サービスの質も考慮しましょう。安さだけを重視すると、後々追加費用が発生したり、作業の質に不満が残ることがあります。信頼性が高く、明瞭な見積もりを提示する業者を選ぶことが、コスト削減と満足度向上の両方に繋がります。

複数業者への相見積もりを依頼する際には、建物の規模や工事内容、設置場所の条件などの情報を事前に整理し、正確な見積もりを依頼することが大切です。これにより、業者間での条件の違いを減らし、公平な比較が可能になります。

既存補助金・助成金の活用

仮設足場の費用を削減するためには、自治体や国が提供している補助金や助成金の活用を検討することが効果的です。特に、省エネ改修や耐震補強を目的とした修繕工事では、条件を満たせば助成金が支給される場合があります。

これにより、足場費用を含む工事全体のコストを削減できます。まずは、地域の行政窓口や専門業者に相談して、利用可能な補助金制度がないか確認することが重要です。また、助成金は申請に期限が設けられている場合が多いため、工事計画の早い段階で準備を進めることが大切です。

修繕はまとめておこなう

足場の設置には高額なコストがかかるため、修繕箇所をまとめて工事を行うことで足場費用を1回分に抑えることが可能です。例えば、外壁塗装や防水工事、屋根の修繕などを別々に行うと、その都度足場を設置する必要があり、無駄な費用が発生します。

一方、これらをまとめて一度に施工することで、足場の設置・解体費用を削減でき、工期の短縮にもつながります。複数の修繕箇所がある場合は、計画的に工事内容を整理し、業者とスケジュールを調整することで、効率的な修繕が実現できます。

管理会社に全て任せない

マンションやアパートの管理会社に工事を一任することは手間が省ける一方で、費用が高くなる傾向があります。管理会社を通じて足場業者や工事業者を手配すると、中間マージンが上乗せされる場合があるため、直接業者に依頼することでコストを抑えることができます。

また、複数の業者から相見積もりを取ることも可能になるため、より適正価格での契約が期待できます。管理会社に依頼する場合でも、見積もり内容を確認し、必要に応じて他業者との比較を行うことで、不必要な費用の発生を防ぐことができます。

業者選びのポイント

業者選びのポイントでは、現場の規模や形状に応じた得意な足場の種類や、資材の保持状況、そして豊富な施工実績がチェックの基本となります。また、安全管理の徹底ぶりや、現場の急な変更に柔軟に対応できる能力も重要です。これらの要素を総合的に評価し、最適な業者を見極めるためのポイントを解説しています。

得意な足場の種類と対応範囲

仮設足場業者を選ぶ際は、その業者が得意とする足場の種類や対応範囲を確認することが重要になります。

現場の規模や建物の形状や、足場自体にも単管足場・枠組足場・くさび緊結式足場などいくつかの種類があり、建築の規模や形状によって組み立てに適した工法があります。業者によって得手不得手が分かれるため、足場資材をどの程度保持しているか、また特殊な工法(例:ブランコ工法やロープアクセス)への対応が可能かを調べましょう。

さらに、過去に類似の現場で経験を積んでいるかどうかも、工事の効率性や安全性に直結するため、業者のスキルと設備をしっかりと確認することが必要です。

施工実績のチェック

業者の信頼性を判断する上で、過去の施工実績をチェックすることは欠かせません。経験豊富な業者は、さまざまな規模や条件の現場に対応してきており、予期せぬトラブルにも迅速に対処できるスキルを持っています。

公式ウェブサイトやカタログには、施工実績や事例が掲載されていることが多く、それらを見れば、どのような建物や規模の工事を手掛けてきたのかが分かります。また、口コミや評判も参考にし、実際に依頼した人々がどのような評価をしているのかを確認することで、安心して依頼できる業者を見極められるでしょう。

徹底した安全管理

足場工事は高所作業が伴うため、安全管理が最優先されます。業者を選ぶ際には、作業員が適切な資格を保持しているか、安全教育を受けているかを確認しましょう。

例えば、労働安全衛生法に基づく資格(足場作業主任者など)を取得しているスタッフがいることは、業者の安全意識の高さを示す重要な指標です。

また、現場での安全点検が定期的に行われているか、落下防止装置や作業中の安全ネットなどが適切に設置されているかも確認ポイントです。安全対策を徹底している業者は、施工中の事故リスクを大幅に低減するため、工事全体の信頼性も高まります。

柔軟な対応力

工事のスムーズな進行を確保するためには、業者がどれだけ柔軟に対応できるかが重要です。例えば、悪天候によるスケジュールの変更や、追加作業が発生した際に、迅速に対応できる業者は信頼性が高いと言えます。

また、建物の特殊な構造や周辺環境に応じて適切な足場の種類を提案してくれる業者は、コスト面でも作業効率の面でも優れた選択肢となります。さらに、住民や周辺環境への配慮ができる業者であれば、工事中のトラブルを未然に防ぐことができるため、スムーズな工事進行につながります。

仮設足場設置の流れ

仮設足場の設置は、安全かつ円滑な工事進行を実現するための重要な流れになります。ここでは、工事前の近隣への連絡から足場材の搬入・設置、養生シートの取り付け、施工中の管理点検、そして最終的な解体・撤去まで、各段階で細やかな管理が行われる流れをご説明いたします。

工事前の管理組合や近隣住民、居住者への連絡

まず工事前の準備段階では、管理組合や近隣住民、居住者への十分な連絡が求められます。これは、工事による騒音や振動、交通規制などの影響に対する不安を解消し、トラブルを未然に防ぐためです。

具体的には、事前説明会の開催や書面での通知、必要に応じたヒアリングが行われることが一般的です。こうした取り組みによって、工事開始前に意見や要望を取り入れ、調整する余地を確保します。

この部分を怠ると、思わぬトラブルが発生します。どのようなトラブルがあるか気になるオーナー様は是非参考にしていただければ幸いです。

マンションの外壁工事のトラブル「うるさい」&「ストレス」など…原因と回避方法は?はこちら

 

足場材の搬入と設置

足場材の搬入と設置は、実際の施工に入る前の大きな工程です。まず、現場へ必要な足場資材(パイプ、ジョイント、プラットフォーム、手摺りなど)が搬入されます。この段階では、資材の種類や数量が計画通りかを確認し、保管場所の確保、搬入経路の整理など、安全面を含めた準備が進められます。

その後、経験豊富な作業員が指揮のもと、設計図に沿って足場を組み立てます。各ジョイント部分や連結部分が正確に固定され、荷重や風圧に耐える構造となるよう、細部まで管理・確認が行われます。

養生シートの取り付け

設置作業が完了すると、次に養生シートの取り付け作業に移ります。これは、工事中に発生する塗料や資材の飛散、または周辺建物や歩行者への影響を防止するための措置です。

養生シートは足場の周囲に張り巡らされ、飛び散った材料をキャッチしたり、空間の境界を明確にしたりする役割を担います。設置時には、シートの位置や張り方、重なり具合などがチェックされ、不備があれば再度調整されるため、近隣環境への影響が最小限に抑えられるよう配慮されます。

施工期間中の管理・点検

施工期間中は、足場の安全性維持と工事進行の円滑な運営のため、定期的な管理と点検が実施されます。この段階では、設置時に行われた確認が持続的に維持されているか、劣化や緩みが発生していないかが重点的にチェックされます。

具体的には、作業開始前・作業中・作業終了後に現場点検が行われ、点検記録が作成されます。これにより、作業中の事故を防止し、急なトラブル発生時にも迅速に対応できる体制が整えられます。

解体・撤去と最終チェック

最後に、工事完了後の解体・撤去工程と最終チェックは、次の工程や環境への影響を防ぐために非常に重要です。解体作業は、設置時の逆の順序で、慎重かつ計画的に行われます。足場材の取り外し時に、使用済みの資材が残っていないか、周囲の環境が傷ついていないかを確認しながら進めます。

撤去完了後の最終チェックでは、現場全体のクリーニングや点検が実施され、もし異常があれば速やかな修正や補完が行われます。この段階での徹底したチェックによって、翌日以降の作業や近隣への影響を防ぎ、安全な状態に戻すことが保証されます。

仮設足場を設置するときの注意

仮設足場の設置は、安全で効率的な工事を進めるための重要な工程ですが、注意を怠るとトラブルや予期せぬ費用が発生する原因となります。

足場の種類や設置場所、周辺環境に応じた計画を立て、各ステップでの適切な対応が必要です。以下に、仮設足場を設置する際に特に注意すべきポイントを詳しく解説します。

足場費用が「無料」はあり得ない

「足場無料」というのは、現場で必要な費用や安全対策の重要性を無視した考え方です。足場を組むには、必ず鋼材などの部材費や、専門の技術を持つ作業員の人件費がかかります。また、法律に基づいた安全対策のための検査や、必要な設備の維持管理にも費用が発生します。これらの費用をゼロにするのは現実的に不可能です。

「足場無料」と聞くと、すべての費用がかからないように思われがちですが、実際には後から工事費全体に上乗せするなど、どこかでその費用を回収する仕組みになっているのが実情です。このような背景を無視して「足場無料」とするのは、顧客に誤解を与えるだけでなく、業界の信頼性にも影響を及ぼすため、実際にはありえない考え方と言えます。

瑕疵保険に加入している施工会社を選ぶ

仮設足場の設置や工事全般では、万が一のトラブルが発生した際の備えが重要になってきます。瑕疵保険は施工ミスや設置不備が原因で発生する問題を補償する保険であり、加入している業者は施工の品質に自信を持っていると言えます。

この保険に加入している施工会社を選ぶことで、工事後に不具合が発生した場合でも安心して対応を任せられます。特に、マンションやアパートなどの大規模工事では、このようなリスク対策がオーナー様や管理組合にとって大きな安心材料となります。

隣接する敷地に足場がかからないよう注意する

仮設足場は建物を囲うため、隣接地や道路に足場がはみ出すことがあります。これが原因で、近隣住民とのトラブルや賠償問題が発生するケースも少なくありません。特に、建物が密集した地域では足場の設置範囲を正確に計測し、計画することが必要です。

やむを得ず隣接地に侵入する場合は、事前に土地所有者や住民に許可を得て、書面で同意を交わすことを推奨します。また、道路に面して足場を設置する場合は、地方自治体の道路使用許可を取得する必要があります。

マンション住民や近隣住民への周知と協力依頼

仮設足場の設置や工事作業は、住民や近隣住民の生活に影響を与えるため、事前の周知と協力依頼が欠かせません。工事のスケジュール、作業時間帯、騒音の有無、交通規制などを明確に伝え、住民の理解を得ることが重要です。

説明会の開催やポスティングによる周知、マンションの掲示板に詳細情報を掲示するなど、情報伝達手段を活用しましょう。また、住民や近隣住民の意見を聞くことで、トラブルを未然に防ぎやすくなります。

盗難や空き巣など防犯対策を徹底する

仮設足場の設置により、高層階に侵入しやすくなるため、防犯対策が不可欠です。足場が設置されている間は、窓やドアの施錠を徹底するよう住民に呼びかけるとともに、防犯カメラやセンサーライトを設置するなどの対策が有効です。

また、施工業者が身元の確かな作業員を雇用していることを確認し、不審な人物が現場に立ち入らないよう管理を徹底する必要があります。さらに、夜間には足場を封鎖する措置を講じることで、空き巣被害のリスクを軽減できます。

2024年にも大規模修繕工事の足場から部屋に忍び込み、マンションの11階の部屋が空き巣被害にあうといったことがありました。

【NHK埼玉放送局】埼玉 三郷 マンション大規模修繕工事の足場から部屋に忍び込み現金盗んだかについてはこちら

仮設足場のよくある質問

仮設足場のよくある質問についてお答えします。

仮設足場は絶対に必要?

必ずしも全ての現場で仮設足場が必要というわけではありません。無足場工法といった足場を使わない技術も近年浸透し始めてきました。つまり、状況や工事内容によっては仮設足場を使わずに施工する場合もあります。

一部の現場では、機材の高度な制御や最新技術の導入によって、仮設足場がなくても十分に作業が進むことがあります。たとえば、外壁の修復や塗装とでも作業効率を上げたり、足場にかかる費用や設置スペースの問題を解消したりすることが可能です。

しかし、無足場工法は特殊な機器や技術者の知識、徹底した安全管理が必要となり、すべての現場に適用できるわけではないでこちらも注意が必要です。

高さはどれくらいになる?

仮設足場の高さは、工事の種類や建物の規模、施工箇所によって大きく異なります。例えば、低層の外壁工事では数メートル程度の高さで済むことが多いのですが、高層ビルの外装や窓掃除、補修工事の場合、数十メートルに達することもあります。一般的には、足場は作業対象の高さに合わせて段階的に組み上げられ、作業員が安全にかつ効率よく作業できるよう、一定の間隔(通常は1〜2メートルごとに段)が設けられています。

具体的な数字を挙げると、低層住宅の場合は3~10メートル程度、中層・高層建築では20メートル以上、場合によっては40メートルを超える高さになることもあります。つまり、足場の高さはあくまで現場ごとの要求に合わせて設計されるため、一概に「これが標準」というものはなく、工事内容や安全基準に基づいて決定されるのが一般的です。

何階まで設置することができる?

仮設足場の設置可能な高さや45m程度の制限があると聞くこともあるかと思いますが、これはあくまで一例であり、すべてのケースに当てはまるわけではありません。

実際のところ、足場の設置限度は現場の条件や使用する足場の種類、設置方法によって変動します。高度な技術や管理体制のもとでは、法令や安全基準に沿った許可を取得することで、45mを超える場合も可能です。

しかし、安全面から許可を得るためのハードルが高く、設置時の安全管理や点検の体制が厳しく求められるため、実務上は45m前後が一つの目安として話題になることが多いのが現状です。

つまり、仮設足場が何階まで設置できるかは一概に言えず、現場ごとにさまざまな条件が影響します。45mという数字は一般的な参考値の一つですが、実際の施工ではより高い足場が使用される場合や、逆に低い制限が適用される場合もあります。

弊社リビングカラーコーポレーションでは、豊富な経験と高い技術力を活かし、無足場工法による外壁調査などのサービスを提供しています。足場設置が不要なため、工事中の安全性や入居者負担の軽減にも優れており、しかも大幅なコスト削減、工事期間の短縮ができることから、多くのオーナー様からご好評をいただいております。無足場工法での工事をお考えのオーナ様はぜひお気軽に当社までお問い合わせください。

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