新築3年~5年の築浅外壁にコケが発生する原因とは?建物影響などもご紹介

新築から3年~5年の築浅でも、外壁にコケが発生することがあります。見た目の問題だけでなく、放置すると建物に対する悪影響が広がる可能性もあります。
コケが発生する原因を理解し、その影響を最小限に抑えるために適切な対策を取ることが重要です。このガイドでは、コケが発生する主な原因から、建物への影響、さらにはコケ取りの方法まで、皆様に役立つ情報を提供します。
当社リビングカラーコーポレーションでは、豊富な経験と高い技術力を活かし、地域密着型の清掃サービスを提供しています。清掃は自社スタッフが直接対応しており、多くのオーナー様から質の高いサービスとご好評をいただいております。外壁清掃をお考えの際はぜひお気軽に当社までお問い合わせください。
目次
コケが発生する主な原因
コケが発生する原因は、さまざまな要因が絡み合っていますが、主な原因は次の通りです。
- 湿度が高く、日陰で湿気がこもりやすい
- 直射日光がほとんど当たらない
- 周辺に水場や樹木がある
- 外壁表面に微細な凹凸がある
外壁にコケが生える主な原因は、湿度が高く、日陰で湿気がこもりやすい環境が整うことです。特に、直射日光がほとんど当たらない場所や軒の出た部分ではコケが繁殖しやすく、これらは水分や汚れが溜まりやすい場所でもあります。
また、周辺に水場や樹木があると、胞子が風に乗って運ばれ、外壁に付着する可能性が高くなります。
さらに、新築の外壁は表面に微細な凹凸があることが多く、これがコケの胞子が付着しやすい環境を作ります。これらの微細な凹凸に水分や汚れが溜まりやすく、湿気を好むコケの繁殖を助けます。
特に、湿潤状態が保たれたままで日光が当たりにくい場所では、コケが発生しやすく、放置すると外壁の劣化が進み、建物に影響を及ぼすことがあります。
外壁のコケは何年くらいで発生する?
一般的に、新築からコケが発生するまでの期間は、建物の環境に大きく影響されますが、コケ自体は、環境や条件が合えば、1か月もかからないうちに発生することもあります。
特に、日陰や湿度が高い場所、また周囲に水場や樹木が多い場合、コケの発生が早くなることがあるため、1年目から見られることもあります。ただし、10年くらい経過してから発生する場合もありますが、それは一般的には周囲の環境が乾燥していて、湿気の蓄積が少ない場合です。
新築3年~5年でもコケが発生する原因とは
新築から数年経過した外壁にもコケが発生することがあります。これは見た目の問題だけでなく、建物の長期的な耐久性にも影響を与える可能性があります。
コケの発生を防ぐためには、立地条件や外壁の材質、そして地域の気候など、複数の要因が関わっています。ここでは、コケが発生する主な原因について詳しく解説します。
立地
建物が立地する場所は、コケの発生に大きな影響を与えます。特に、直射日光があまり当たらない場所や、湿度が高い環境ではコケが発生しやすくなります。
例えば、周囲に木々が密集している場所や、建物が北向きの場合、外壁が湿気を長時間保持しやすく、コケの成長を助長しますし、風通しが悪い場所では、湿気が滞留しやすいため、コケが繁殖する条件が整いやすいです。湿度が高い環境は、コケにとって理想的な環境です
さらに、川や池の近くに位置する建物も湿度が高くなりやすく、コケが発生しやすいです。水辺の地域では、湿気が多く、特に朝晩の温度差により結露が発生し、外壁に水分が長く残りがちです。
また、森林地帯に囲まれた場所では、樹木から飛散するコケの胞子が建物の外壁に付着しやすくなります。森林内は湿気が多く、日陰ができやすいため、風によってコケの胞子が運ばれ、外壁に付着することがあります。このため、樹木の影響を強く受ける地域では、コケの発生リスクが高くなります。
外壁の材質
外壁の材質はコケの発生に大きな影響を与えます。特に、表面が粗く、湿気を吸いやすい材質の外壁は、コケが生えやすくなります。
モルタル壁やリシン壁、ALC(軽量気泡コンクリート)壁、窯業系サイディング、打ちっぱなしのコンクリートなどは、その特性上、湿気を吸収しやすく、吸った湿気を長時間保持するため、コケや藻が繁殖しやすくなります。
また、細かい模様が施された窯業系サイディングボードなども同様に、表面が湿気を保持しやすく、湿度の高い環境では特に注意が必要です。
これに対して、ガルバリウム鋼板などの金属製サイディングや、滑らかな表面を持つタイル、または防水性能の高いフッ素系やシリコン系の塗料を施した外壁は、水分をほとんど吸収しません。そのため、コケの発生を抑える効果が期待できます。
さらに、近年注目されている光触媒塗料や、防藻・防カビ効果を持つ塗料を使用することで、外壁表面に付着する湿気や汚れを減らし、コケの発生を効果的に防ぐことができます。
地域差
地域ごとに気候や風土が異なり、コケの発生具合にも差があります。たとえば、温暖湿潤な気候の地域や、梅雨時期に長期間雨が降る地域では、コケが発生しやすいです。
逆に、乾燥した地域や、寒冷地域では湿気が少なく、コケの発生を抑えることができます。また、海沿いの地域では、塩分が含まれる湿気が外壁に付着することで、コケの発生を促進することもあります。
地域ごとの風土に合わせて外壁の素材選びや、メンテナンス方法を工夫することが重要です。
外壁のコケは放置しても大丈夫?
外壁にコケが発生しても放置して問題ないと思われがちですが、実際には建物や健康に対して悪影響を及ぼすことがあります。コケが長期間放置されることで、建物の耐久性が低下するだけでなく、湿気がこもりやすくなり、内部への影響が広がることもあります。
また、コケが引き起こす健康リスクも無視できません。ここでは、コケを放置することによる建物への影響や健康リスクについて詳しく説明します。
建物への影響について
コケは見た目に影響を与えるだけでなく、放置すると建物に深刻なダメージを引き起こす可能性があります。
最初は見た目の問題に過ぎませんが、放置すると外壁が水分を吸収し、湿度が高い状態が続きます。この状態が続くと、外壁材に水分が浸透し、反りや浮き、さらには腐食が進行する原因となります。
長期間放置されたコケは、アルカリ性の外壁に酸性のコケが反応して、中性化現象を引き起こし、外壁が脆くなります。これにより、外壁が崩れやすくなり、雨水の侵入リスクが高まります。
このような事態を放置すれば、補修や塗装では対応できなくなり、全面的な交換が必要となる可能性があります。
コケが少しずつ繁殖していく初期段階で対応しないと、外壁に大きな影響を及ぼし、特に湿気がこもりやすい北面や目立たない場所で繁殖しやすいため、早期発見と対策が欠かせません。
コケの根が外壁内部に水分を蓄えることで、建物の構造に深刻なダメージを与えることになり、最終的には補修すら困難な状態になることもあります。早期に対応することで、余計な費用を避け、建物の寿命を延ばすことができます。
健康への影響について
新築から数年が経過した外壁にコケが発生すると、見た目だけでなく、住環境にも健康リスクをもたらします。
コケが繁殖すると、胞子が空気中に飛散し、これがアレルギー性鼻炎や皮膚炎を引き起こします。また喘息や他の呼吸器系疾患を悪化させる要因ともなります。
さらに、コケを触れることで皮膚にかぶれや炎症を引き起こすことがあるため、コケを除去する際には十分な注意が必要です。放置するとコケが進行し、家庭内に胞子が入り込む可能性が高まり、健康被害が広がる恐れもあります。
コケが初期段階で付着している場合は拭き掃除で対応可能ですが、放置して根を張らせると、健康リスクが増大します。家族の健康を守るためには、外壁のコケを早期に除去し、安全で快適な住環境を維持することが大切です。
コケがつかない外壁の種類とは?
コケがつきにくい外壁として、ガルバリウム鋼板などの金属製サイディングや滑らかな表面を持つタイル、さらには防水性能の高いフッ素系やシリコン系の塗料を施した外壁があります。
これらの素材や塗料は、湿気をほとんど吸収せず、水分が浸透しにくいため、コケの発生を抑える効果が期待できます。特に金属製の外壁は表面が滑らかで、コケが根を張るのを防ぎ、長期間美観を保つことができます。
さらに、コケが生えにくい外壁の特徴として、表面の仕上げ方法も重要になります。たとえば、エンボス加工や、光触媒塗料を使用することで、外壁表面の微細な凹凸や汚れが付着しにくく、コケや藻の繁殖を防ぐことができます。
光触媒塗料は、太陽光を利用して汚れを分解し、コケの成長を抑制するため、環境にも優しく、メンテナンスが少なく済む点が大きな魅力です。
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⇒光触媒で外壁をコーティングするメリット・費用・注意点とは?
外壁のコケを予防する方法とは?
金属製サイディングやガルバリウム鋼板は表面が滑らかで、水分が浸透しにくいため、コケの発生を抑えるのに非常に効果的です。また、防水性が高いフッ素系やシリコン系の塗料を塗ることで、外壁の表面に水分が吸収されるのを防ぎ、コケの成長を抑制します。
さらに、光触媒塗料を使用すると、太陽光の力で汚れを分解し、コケの発生を防ぐことができます。これにより、外壁の清潔さが長期間保たれ、メンテナンスの手間も減ります。
また、定期的な清掃と点検も重要です。コケが少しでも発生してきたら早期に対処することが、予防につながります。外壁に水が溜まりやすい場所(例えば、窓サッシや換気口の下)は、コケの成長を助ける環境になるため、雨水が滞らないように工夫することも大切です。
自分で外壁のコケ落としをする方法
外壁に付着したコケは、放置すると見た目が悪くなるだけでなく、建物に悪影響を与えることがあります。しかし、専門業者に頼む前に自分でできるコケ取り方法もいくつかありますので、ご紹介します。
自分で外壁のコケ落としをする方法
コケを自分で取り除く方法としては、カビ取り剤や内外装専用の洗浄剤を使用するのが効果的です。カビ取り剤を使用する際は、吹きかけた後15分ほど放置した後、ブラシなどで水洗いをし、しっかり流しましょう。
また内外装専用の洗浄剤使用する場合は10〜20倍に薄め、スポンジやブラシに取ってコケの上に塗布します。その後、数分置いてから柔らかいブラシやスポンジでこすり、最後に水で洗い流すと効果的です。特に頑固なコケには、洗浄剤を少し濃くして使うと良いでしょう。
コケが発生する前に定期的な点検とメンテナンスを行うことが最も効果的な予防策です。外壁が水を弾く状態であれば、自分で簡単にお手入れが可能な健康な状態を維持できます。
また、コケが発生した場合には、外壁を傷つけないよう柔らかい道具を使うことが大切です。固い道具を使うと塗膜が傷み、ひび割れや雨漏りを引き起こす原因になりかねません。
もし高所に発生した場合は事故につながるもとになりますので、業者に依頼するのがおすすめです。
外壁のコケを高圧洗浄機で落とすのはあまりおすすめしない理由
自分で外壁のコケを高圧洗浄機で落とすのはあまりおすすめできません。水圧が高圧すぎる場合、外壁に負担をかけ、塗膜が剥がれたりひび割れが発生するリスクがあります。
特に塗装やコーティングが施されている外壁では、この影響が大きくなり、将来的なメンテナンスの手間や費用が増える可能性があります。
また、水分が大量に外壁に入り込むことで、内部に湿気が残り、コケやカビが再発しやすくなる恐れがあります。さらに、高圧洗浄機ではコケの根を完全に取り除くことが難しく、再発するリスクが高まります。
そのため、コケの除去には高圧洗浄機ではなく、洗浄剤や専用の道具を使って、丁寧に作業を行うことをおすすめします。
外壁のコケ取りにおすすめの洗剤やスプレーとは
コケ取りに使えるコケ取り剤や洗浄剤はホームセンターなどでも手軽に買うことができます。おすすめの商品は次の通りです。
- アサヒペン 屋外用コケ・カビ・黒ずみ除去スプレー
- トプラン キエ〜ル(キエール) コケ・カビ 屋外用
- レインボー薬品 苔用除草剤 コケとーるスプレー
- 友和ホームケアシリーズ 外壁用
- ジョイライフ 屋外用 コケ取り・カビ取り
また身近なものでコケ取りを行いたい場合、重曹も効果があります。
まず、重曹小さじ2杯を200mlの水に溶かし、よく混ぜてからスプレーボトルに移します。この重曹溶液をコケが付着している箇所に吹きかけると、重曹のアルカリ性がコケを分解してくれます。その後、柔らかいブラシで優しくこすり、水で洗い流すと外壁がきれいになります。
ただし、市販の洗剤やスプレーよりも効果は落ちるため、その点はご注意ください。
外壁のコケに効く防止剤とは
外壁のコケを防ぐための防止剤は、ホームセンターなどでも手軽に購入できる製品がいくつかあります。
一般的に、外壁用のコケ防止剤は、防藻・防カビ効果のある塗料やスプレータイプの防止剤として販売されています。これらの製品は、外壁に塗布することで、コケやカビの発生を防ぎ、長期間にわたって外壁の美観を保つことができます。
特にスプレータイプの防止剤は、簡単に施工でき、既存の塗装の上からも使えるため、手軽にメンテナンスを行いたい方におすすめです。
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