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【大規模修繕】タイルの注入穴数|アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法

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【大規模修繕】タイルの注入穴数|アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法

マンションや商業施設の外壁に使用されているタイルは、経年劣化や外的要因で浮きが発生することがあります。この浮きを放置すると、タイルの剥落や事故のリスクが高まるため、早期の対処が必要です。

アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法は、タイルをしっかり固定するための有効な方法です。本記事では、タイルの注入穴数やその選定基準、施工方法について解説しご紹介します。

当社リビングカラーコーポレーションでは、豊富な経験と高い技術力を活かし、無足場工法による外壁補修などのサービスを提供しています。足場設置が不要なため、工事中の安全性や入居者負担の軽減にも優れており、しかも大幅なコスト削減、工事期間の短縮ができることから、多くのオーナー様からご好評をいただいております。無足場工法での工事をお考えのオーナ様はぜひお気軽に当社までお問い合わせください。

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目次

  1. アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法とは
  2. アンカーピンニング エポキシ樹脂注入工法によるタイルの注入穴数
  3. アンカーピンニングによる注入量と注入本数
  4. アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法の単価相場
  5. まとめ

アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法とは

アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法とは、モルタルやタイルの浮きや剥落を防ぐための補修工法で、アンカーピンニングとは建物の外壁や仕上げ材の浮きを強力に固定するための補修工法です。

モルタルやタイルは経年劣化や外的要因(地震、風圧、気温の変化など)により、建物の躯体と仕上げ材の間に隙間ができ、浮きが発生します。この浮きが進行すると、モルタルやタイルが剥がれ落ち、事故や建物へのさらなる損傷を引き起こすリスクがあります。

この問題を解決するために、アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法が効果的です。この工法では、浮いた部分にアンカーピンニングを施し、エポキシ樹脂を注入して強力に固定します。

エポキシ樹脂注入のみの方法よりも、アンカーピンニングを併用することで、より高い固定力が得られ、長期的な耐久性を発揮します

アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法の基準

アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法はタイルの浮きに対して使用され、落下防止や耐久性の確保を目的としています。使用する基準はタイルの状態や面積、どの程度の浮きなのかによって異なります。

タイルの仕上げ層が劣化しており、構造体コンクリートとモルタルの間が浮いている状態の場合に多く使用されます。浮きの面積が0.25㎥以下の場合は「アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法」または「注入口付アンカーピンニング
部分エポキシ樹脂注入工法」が使用されることが多いです。

浮きの面積が0.25㎥以上の場合では、タイルの落下を防ぐ目的のため、1.0mm以下の浮きに使用されます。

アンカーピンニング工法は樹脂の使い方で名称が変わる

アンカーピンニング工法は、樹脂の使用方法によって呼び名が変わります。

従来のアンカーピンニング工法は、エポキシ樹脂を使わずアンカーピンだけで浮きを固定しますが、隙間ができることがありました。これを改良したのがアンカーピンニングエポキシ樹脂工法で、エポキシ樹脂を注入して固定します。

しかし、樹脂の注入量が多すぎると、固定面を押し出す可能性があります。その後、樹脂の注入量に関する問題を改善するために、注入口付アンカーピンニングエポキシ樹脂工法(部分)が開発されました。

しかしこの方法では、ピンに注入口が設けられており、後からエポキシ樹脂を注入できますが、広範囲の浮きには樹脂が行き渡りにくいという問題があります。

これを解決するために開発されたのが、注入口付アンカーピンニングエポキシ樹脂工法(全面)です。この方法では、複数の穴を開けてエポキシ樹脂を広範囲に注入することで、浮き面全体をしっかり固定できます。広範囲の浮き修繕に特に効果的です。

アンカーピンニング工法の部分と全面の違い

アンカーピンニング工法は、外壁の浮き修繕において重要な役割を果たし、修繕対象の浮きの範囲に応じて「部分」と「全面」の2種類の方法が選ばれます。

部分アンカーピンニング工法は、浮き面積が比較的小さい場合に使用されます。浮いている部分にエポキシ樹脂を注入し、アンカーピンで固定する方法です。この工法は、浮き面積が0.25㎡程度未満、浮き代が1.0㎜程度未満の狭い範囲の浮きに効果的ですが、広範囲の浮きには十分な効果が得られません。

一方、全面アンカーピンニング工法は、浮き面積が広範囲に及ぶ場合に使用されます。この方法では、浮き面全体にエポキシ樹脂を注入し、アンカーピンで全面的に固定します。エポキシ樹脂が均等に広がることで、広範囲の浮きをしっかりと固定し、安定した修繕が可能です。

マンションや管理施設において、外壁の浮き修繕は住民の安全と建物の長寿命に直結します。部分工法は狭い範囲の浮きに効果的でコスト効率が良いですが、広範囲の浮き修繕には全面工法が最適です。

アンカーピンニング エポキシ樹脂注入工法によるタイルの注入穴数

マンションの外壁に使われる「45ニ丁掛け」のタイルでご説明します。

一般的に、45ニ丁掛けタイルでは、外壁1平方メートルあたり25穴以上の注入が行われます。1枚のタイルは50mm×100mmのサイズで、1平方メートルあたりには約200枚のタイルが貼られています。この場合、1つの注入穴で8枚のタイルを固定する形になります。

ただし、施工業者や浮き具合によっては、注入穴数を増やし、より強固にタイルを固定することもあります。例えば、1平方メートルあたり50穴を注入する場合、1つの穴で4枚のタイルを固定することになり、剥落のリスクをさらに減らすことができます。

タイルの注入穴数の計算式と一例

タイルの注入穴数の計算式ですが、「施工面積(㎡)×㎡あたりの注入穴数」になります。

例えば100㎡の45ニ丁掛けタイルを一般的な基準の穴数25で掛けると以下のようになります。

100×25=2500 つまり2500穴をあけることになります。

アンカーピンニングによる注入量と注入本数

アンカーピンニング工法は、タイルの固定や補強において非常に効果的な方法です。エポキシ樹脂の注入量は、1孔あたりおおよそ25mL(約30g程度)が基準とされていますが、実際の注入本数は現場の状況によって異なります。特に浮きのある部分や指定された箇所では、注入本数が増えることが一般的です。

具体的には、一般的な箇所には1平方メートルあたり16本の注入が施されます。一方で、庇の鼻や見上げ面、まぐさの隅角部分など、特に強化が必要な部分には、1平方メートルあたり25本の注入が推奨されます。また、狭幅の部分(幅200mm以下)では、注入箇所を200mmの間隔で設け、適切な固定を行います。

浮き面積が1平方メートル未満の場合は、通常の位置グリッド図を参考にして、最大本数を注入することが多く、このような細やかな施工方法が、長期的なタイルの安全性に寄与します。

注入方法としては、専用のアンカーピンを使ってエポキシ樹脂を注入するのが基本です。グリスポンプを使用し、16〜17ストロークの注入で十分な圧力をかけ、確実にエポキシ樹脂が注入されるようにします。

この方法は、タイルの浮きや剥落を防ぐために非常に有効ですが、作業には高い精度が求められます。

アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法の単価相場

アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法の費用は、一般的に1穴あたり200円から500円程度が相場となっていますが、実際の費用は施工面積やピンサイズ、樹脂の種類、さらにはゴンドラの使用など条件によって、単価は大きく変動します。

費用の目安としては、施工面積が広い場合(例えば300平方メートル以上)では、1穴あたり200円程度が一般的ですが、ピンサイズによっても価格は異なります。

さらに、施工方法や現場の条件に応じて、エポキシ樹脂の使用量や注入方法が異なるため、正確な見積もりを出すには現場調査が必要です。特に高層ビルやアクセスが難しい場所では、ゴンドラを使用する場合があり、その分費用が増加することも考慮しなければなりません。

このように、アンカーピンニング工法の費用はさまざまな要素によって決まるため、施工前にしっかりとした見積もりを立て、施工業者と十分に話し合うことが重要です。適切な施工を行うことで、タイルの安全性が向上し、長期的な建物の美観や耐久性を保つことができます。

まとめ

アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法は、タイルやモルタルの浮きや剥落を防止するための補修工法で、浮いた部分を強力に固定する役割を果たします。この工法では、エポキシ樹脂を使用し、浮きの原因となっている隙間を埋め、耐久性を高めます。浮きの程度や施工面積によって使用方法が異なり、部分工法と全面工法の選択が重要です。

この工法では、注入穴数や注入量に応じて、施工費用が異なります。例えば、施工面積が大きい場合や特定のピンサイズを使用する場合、費用が増加することがあります。また、注入穴数や施工の精度により、タイルの固定力や剥落防止効果が左右されます。一般的に、タイル1平方メートルあたり25~50穴の注入が推奨され、これによって剥落リスクを低減できます。

マンションや管理施設では、外壁タイルの浮き修繕が住民の安全に直結するため、適切な施工が求められます。部分工法は狭い範囲での修繕に効果的でコストも抑えられますが、広範囲の浮きには全面工法が最適です。施工前にしっかりとした見積もりを取り、業者と連携し最適な工法を選ぶことが重要です。

当社リビングカラーコーポレーションでは、豊富な経験と高い技術力を活かし、無足場工法による外壁補修などのサービスを提供しています。足場設置が不要なため、工事中の安全性や入居者負担の軽減にも優れており、しかも大幅なコスト削減、工事期間の短縮ができることから、多くのオーナー様からご好評をいただいております。無足場工法での工事をお考えのオーナ様はぜひお気軽に当社までお問い合わせください。

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