外壁タイルの張替え費用の相場はどのくらい?

マンションやビルのオーナーとして外壁タイルの張替えを考える際、費用がどのくらいかかるかを知っておくことは大切です。外壁タイルの張替え費用は、タイルの種類や面積、作業の内容によって異なります。
オーナー様としては、コストだけでなく、長期的に見て管理しやすい選択をすることも重要です。この記事では、外壁タイルの張替えにかかる費用の目安と、オーナーが知っておくべきポイントをわかりやすく説明します。
弊社リビングカラーコーポレーションでは、豊富な経験と高い技術力を活かし、無足場工法による外壁補修などのサービスを提供しています。足場設置が不要なため、工事中の安全性や入居者負担の軽減にも優れており、しかも大幅なコスト削減、工事期間の短縮ができることから、多くのオーナー様からご好評をいただいております。無足場工法での工事をお考えのオーナ様はぜひお気軽に当社までお問い合わせください。
外壁タイルの張り費用の相場
外壁タイルの張り替えや新規施工を考える際、費用の相場を把握しておくことは重要です。タイルの種類や施工の規模によって費用は異なりますが、一般的な相場感を理解することで、予算を立てやすくなります。
ここでは、タイルの種類ごとの費用相場や、外壁タイルを1枚交換する際の目安となる費用を紹介し、工事を行う前に知っておくべき情報をお伝えします。
タイルの種類と費用相場
タイル工事にかかる費用は、一般的に「1㎡あたり1万円〜4万円」となっています。この料金は、タイル料金や作業代金、諸経費が含まれています。料金幅が広いですが、使用するタイルの種類が豊富であるため、選ぶタイルの大きさなどによっても費用が大きく異なります。
またタイルの補修を少し行う場合でも、高い場所で作業する際には足場代がかかるため、費用が予想以上に高くなることがあります。
タイルには多くの種類があり、どれを選ぶべきか悩む方も多いでしょう。タイルは素材や形状によってさまざまに分類されており、用途に応じて最適なものを選ぶことが重要です。今回は、代表的な素材や人気の形状タイルについて、主にご紹介いたします。
タイルの種類 | 特徴 |
---|---|
磁器質タイル | 吸水性が低く、強固で汚れにくく耐久性が強いため外壁によく使用される |
陶器質タイル | 多孔質で吸水性が高く、変色などの劣化に強いためメンテナンス性の手間があまりかからない。内装によく使われる |
せっ器質タイル | 陶器質と磁器質の中間の性能をしており、表面に加工を施しやすい |
外壁タイルの価格は、その大きさや形状によって大きく変動します。一般的に、タイルのサイズが小さいほど1枚あたりの単価は高くなる傾向があります。これは、小さいタイルが多くの作業を必要とし、施工の手間が増えるためです。
また、施工にかかる時間も長くなることが要因です。たとえば、小口タイルやモザイクタイルは、細かなデザインを可能にするため高価格が設定されていますが、デザイン性や装飾性が重視される場所に使われることが多いため、その需要があります。
一方、大きなタイルは広い面積を一度にカバーできるため、施工が比較的簡単で、価格が抑えめに設定されています。これにより、費用対効果を求める場合に選ばれやすく、広い外壁や床面積に適しています。大きいタイルを使うと、施工が効率的で、材料費が抑えられるため、全体的なコストが低く抑えられる場合が多いです。
形状 | 寸法 | 単価 |
---|---|---|
小口 | 108×60 | 600円~ |
ニュー小口 | 94×54 | 700円~ |
45二丁掛け | 45×95 | 500円~ |
45三丁掛け | 45×145 | 650円~ |
50~100角タイル | 47×47〜 | 500円〜 |
10mm〜20mm角 | 10×10〜 | 500円〜 |
ボーダータイル | 227×40 | 1,000円~ |
外壁タイル1枚を交換する費用
タイルの修理や交換を行う場合、タイル料金と作業費を含め、1枚あたりの費用は3,000円〜12,500円程度が一般的です。またこの費用に経費などが加算されます。
タイル職人に依頼して簡単な修理や交換を行う場合、1枚〜5枚程度の作業で費用は20,000円〜22,000円となります。この金額には職人の工賃が含まれており、材料費や経費は別途必要になります。
簡単な補修作業は、主に剥がれたタイルを新しく張り直す程度の作業ですが、外壁タイルのひび割れや床の大きなタイルの修理となると、下地の調整が必要になるため、作業が簡単とは言えません。修理するタイルの枚数が少ないからと言って必ずしも安くなるわけではなく、作業内容の複雑さによって費用が異なる点も理解しておく必要があります。
外壁タイル張替えの費用を左右する要因
タイルの種類や施工方法、下地処理などによって費用が大きく変動します。正確な費用を見積もるためには、業者に詳細な情報を提供し、見積もりをもらうことが必要です。タイル張替えは初期費用が高くなりがちですが、長期的に見ると耐久性が高いため、メンテナンス費用を抑えられ、他の外壁材よりも経済的になる場合があります。
要因①:タイルの種類と品質
タイルにはさまざまな種類があり、その種類や品質によって価格が大きく変動します。たとえば、陶器製のタイルや磁器製のタイル、天然石タイルなどがあります。高級な素材やデザイン性の高いタイルを選ぶと、費用は上がります。また、タイルの表面処理や耐久性も価格に影響を与えます。高耐久性や防汚性が高いタイルを選ぶことで、長期的にメンテナンス費用を抑えることができる一方で、初期費用が高くなります。
要因②:施工面積
外壁の面積が大きければ大きいほど、材料費や労務費が増加します。タイルは1枚ずつ貼り付けるため、面積が広くなると必要なタイルの枚数も増え、その分材料費が高くなります。また、施工にかかる時間も増えるため、労務費も上昇します。特に広い外壁をリフォームする場合、全体のコストが大きくなることが予想されるため、事前に面積を正確に計算して、予算を見積もることが重要です。
要因③:施工方法
タイルの張り方には「湿式工法」と「乾式工法」の2つの主な方法があります。
湿式工法:
タイルを貼る前にモルタルを塗布し、その上にタイルを貼りつける方法です。湿式工法は材料費が比較的安く、広い面積をカバーしやすいという利点がありますが、施工に時間がかかることがあります。
乾式工法:
接着剤を使ってタイルを壁に貼り付ける方法です。乾式工法は、施工が早く、仕上がりが美しくなりやすいですが、接着剤や特殊な道具が必要なため、材料費が高くなることがあります。選択する工法によって、材料や施工費用が大きく異なるため、どちらが適しているかを業者と相談することが大切です。
要因④:下地処理の程度
既存の壁材が傷んでいたり、汚れやひび割れがある場合、下地の処理が必要になります。下地処理とは、タイルがしっかりと固定されるように、壁面を平滑にし、汚れやカビを取り除く作業です。下地処理が入念に行われないと、タイルが剥がれやすくなったり、見た目が不均一になったりする可能性があります。下地が劣化している場合は、補修が必要となり、追加のコストが発生することがあります。事前に業者に壁の状態を確認してもらい、必要な下地処理を計画することが重要です。
その他の要因
建物の構造と高さ
建物が2階建て以上の場合、足場の設置費用が増加します。高層の建物では、足場を組むのに時間と手間がかかり、その分コストが増します。特に高層建築物の場合、足場の設置だけでも数万円から十数万円かかることがあるため、建物の高さに応じた費用を考慮する必要があります。
地域や施工業者
地域によって労務費が異なるため、同じ工事でも地域ごとに費用が変動します。都市部では労働力の確保が難しいため、費用が高くなる傾向があります。また、施工業者によっても価格設定が異なるため、複数の業者に見積もりを取って、比較することが重要です。
付随工事の有無
外壁タイルの張替えを行う際に、屋根の修繕や雨樋の交換など、他の工事が必要な場合、その費用が加算されます。これらの付随工事がある場合、総費用が増えるため、リフォーム前に必要な工事をすべて把握し、予算に組み込むことが大切です。
外壁タイルの張替えるタイミング
耐用年数による張替え
マンションの外壁タイルは非常に耐久性が高く、一般的に20年から30年の耐用年数を持ちます。タイルは色あせや変色が少なく、長期間美しい状態を保ちやすい特徴があります。しかし、タイル自体の耐用年数が長くても、タイルを支えるシーリング材や接着剤の耐用年数が異なるため、定期的なメンテナンスが必要です。
シーリング材の耐用年数は5~10年、接着剤は約20年程度とされています。そのため、マンションの外壁タイルに関しては、定期的に点検を行うことが重要です。また、外壁タイルは建築基準法第12条に基づく法定点検の対象となっており、建物の所有者には点検が義務付けられています。
外壁調査の対象には外壁タイルも含まれており、6ヶ月〜3年以内の範囲で打診調査を行い、10年に一度は全面的な打診調査や赤外線調査を実施することが求められています。違反した場合は建築基準法第百一条に基づき100万円以下の罰金が科せられます。
外壁打診調査が対象となるかどうかを確認するには、所有する建物が定期報告の対象かどうかを調べる必要があります。定期報告の対象となる建物は、建築基準法や各都道府県の建築基準法施行細則によって定められており、詳細は地域によって異なるため、各自治体で確認することが重要です。
タイルの耐用年数についてもっと詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
素材不良による交換
外壁タイルの張替えが必要なタイミングには、耐用年数を迎えた場合だけでなく、タイル自体が劣化した場合もあります。タイルにひび割れや欠けが生じ、水分が浸入したり、色あせや変色が目立つようになった場合が挙げられます。また、タイルの表面が剥がれたり質感が劣化したりすることも、交換を検討するサインです。
さらに、目地の劣化やひび割れが進行すると、水分が浸透し、タイルが外れやすくなるため、早期の交換が重要です。品質不良が原因で早期にタイルが割れることもあり、この場合も迅速に交換する必要があります。
水漏れや水分の浸透もタイル交換が必要なサインであり、放置すると建物内部に悪影響を与える可能性があります。
外壁タイル張替え費用を抑える方法
無足場工法を検討する
この工法では、通常必要となる足場の設置が不要なため、その分の費用を大幅に削減できます。
例えば、外壁タイルにひび割れや欠けが見られる場合、その部分だけを修理することで、外壁全体を取り替えるよりも遥かに安価に済みます。タイルの部分的な補修を行うだけであれば、無足場工法を選ぶことで、作業時間の短縮とともに、材料や人件費などを抑えることができます。
この方法は、大規模な外壁の張替えにはあまり適していません。外壁全体の改修や広範囲の修理が必要な場合には、やはり足場が必要となるためです。しかし、小さなひび割れや欠けた部分を直す場合には、非常に経済的で効率的です。全体的な張替えに比べて、住民や使用者への負担も少なく、短期間で済むため、時間的なコストも削減できます。
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サイディングを検討する
サイディングは、外壁タイルの代替材料としてよく選ばれるものです。サイディングのメリットは、短期的にコストを抑えることができる点です。特に金属系や窯業系サイディングは、初期費用が比較的安価で、施工が簡単でスピーディーです。外壁タイルとサイディングでは初期費用に大きな差があります。
種類 | 目安費用(㎡) |
---|---|
サイディング | 4,000円〜10,000円 |
外壁タイル | 10,000円~50,000円 |
しかし、長期的なメンテナンス費用がタイルよりも高くなります。例えば、窯業系や金属系サイディングは10年~15年に1回程度のメンテナンスが必要で、1回あたりの費用は100〜150万円程度です。
一方、外壁タイルは耐久性に優れ、衝撃や汚れに強い素材であり、塗装が不要です。タイルのメンテナンスは、10年に1回程度の表面洗浄や目地のシーリング材補修が主な内容で、費用は50〜60万円程度とされています。
長期間にわたって住み続けた場合のトータルコストを試算すると、外壁タイルの方が長期的に見ると、サイディングよりも安価であることが分かります。例えば、30年間住み続けた場合、外壁タイルのメンテナンス費用は150〜180万円程度であるのに対し、サイディングは300〜450万円になる可能性があります。
種類 | メンテナンス費用/30年 |
---|---|
サイディング | 300万円〜450万円 |
タイル | 150万円〜180万円 |
これらを考慮した上で、サイディングを検討することで初期費用を安く抑えることができます。
外壁タイル張替えに関するよくある質問 (FAQ)
外壁タイル張り替えの工期はどのくらいかかる?
マンションの外壁タイル張り替え工事は、規模が大きいため工期が長くなる傾向があります。通常、規模が小さいマンション(5階建て程度)であれば1ヶ月から2ヶ月程度、大規模なマンションでは、より長くかかることがあります。
一方、標準的な2階建ての戸建ての外壁タイル張り替えは規模が小さいため、工期は通常1週間から3週間程度です。ただし、外壁がひび割れや腐食などで状態が悪い場合や、下地処理が必要な場合は工期が長くなることもあります。
このように、マンションは規模が大きいため工期が長くなる傾向があり、戸建ては比較的短期間で完了することが多いです。工期については、天候や状況など様々な要因によって異なるため、業者と確認しながらスケジュールを立てることが重要になります。
外壁タイルからサイディングに変える時の費用は?
外壁をサイディングに変更する際の大きな利点は、既存の外壁が劣化していても修理が可能だという点です。修理ができるため、工事を大規模にする必要がなく、効率的に作業を進められます。また、サイディングを使うことで、外壁の耐久性を高めたり、見た目のデザイン性を長期間維持することができるのも大きなメリットです。
サイディング工法の費用には、以下の項目が含まれます。
- 足場設置費用
- 施工費
- シーリング作業
- 材料費
- 解体費用
- その他の諸経費
一般的に、30坪の住宅の場合、工事費用は150万円〜250万円程度となることが多いです。サイディング費用に加えてタイルの廃棄費用も含まれることに注意しましょう。またサイディングの種類によって費用は変動しますが、この範囲を目安にすると良いでしょう。
外壁タイルの目地補修にかかる費用は?
外壁タイルの目地補修にかかる費用は、コーキングの打ち替えが基本となります。
具体的な費用ですが、戸建て住宅の場合、目地補修にかかる費用は約10万円前後となることが多いです。ただし、費用は建物の大きさや目地の状態によって異なります。
たとえば、外壁タイルの面積が広い場合や、目地が広範囲にわたって劣化している場合には、1mあたり600〜1,200円程度の費用がかかることがあります。この場合、作業する面積が広いほど総額は増加します。
また、高層住宅や大型の建物の場合は、足場の設置や作業の難易度も考慮する必要があり、追加費用が発生することがあります。例えば、高所作業が必要な場合や特殊な材料を使用する場合、費用がさらに上がることがあります。
コーキングの打ち替え工事は比較的短期間で済むことが多いですが、建物の状態や規模によって費用に差が出るため、事前に複数の業者から見積もりを取ることをお勧めします。
弊社リビングカラーコーポレーションでは、豊富な経験と高い技術力を活かし、無足場工法による外壁補修などのサービスを提供しています。足場設置が不要なため、工事中の安全性や入居者負担の軽減にも優れており、しかも大幅なコスト削減、工事期間の短縮ができることから、多くのオーナー様からご好評をいただいております。無足場工法での工事をお考えのオーナ様はぜひお気軽に当社までお問い合わせください。
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